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おわりに

この入門書を書くにあたって、学生らとの意見の交換が役立ちました。
感覚・知覚に関しては、現在Zeki教授のもとにいる石津智大君、
記憶、情動・動機づけに関しては東北大にいる橋本照男君、
さらに、渡辺茂先生ら同僚からも多くを学ぶことができました。
新潟大・脳研の伊藤浩介君からいろいろなご示唆をいただきました。
また、東京医科歯科大の泰羅雅登先生には内容についてご意見をいただきました。
心より感謝します。

もう少ししっかりしたものに仕上げたかったのですが、
「バカの壁」が立ちふさがり、不十分な点に気がつきます。

脳研究の学部生、大学院生向けの無料の教科書、参考書として利用可能と思います。
一般の学部生向けに利用する場合は、簡略化して教える必要があるでしょう。
ネットの教科書の最大の利点は追加、改訂が容易なことです。
バランスを欠いてまで、できるだけ新しい知見を取り入れるようにしました。
若い人が各問題の現在の状況を把握するのに役立てば幸いです。

Elsevierの雑誌に関しては、図などの引用のルールがありました。
最も適切な図の引用ではないかもしれませんが、理解に役立てば幸いです。

なお、最近この入門書の引用について質問がありました。
Acknowledgement、あとがき等でこのhomepageにふれていただけたら望外の喜びです。

この入門書は新しい知見を取り入れて5回(ver.6)の追加を重ねました。
しかし、version間の違いが大きくなく、枠組みに収まりきれない実験事実も多くなりました。
そこで、入門書の追加、改訂をここで一旦中断します。再開は未定です。
その代わりでもありませんが、論文紹介の『今月の認知神経科学』と
『先をみる脳』(仮題)の掲載を開始する予定です。


2014年4月29日 小嶋三


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